住まい方と視空間から考えるリ フォーム
「暮らしとデザイン」
変えたい。変えたくない どちらですか
時代が変われば暮らしのニーズも変わります。昔の住宅がいい、今の住宅がいいと言う事ではなく、
それぞれの暮らしに一長一短があります。
コミュニティやプライバシー、使い勝手としてのバランスをよく考えながら、残すべき部分は残し、
変えたい部分は変えながら、今と未来の自分にあったリフォームを進めていきましょう。
例えば、よくあるのは寒かった水回りを温かくしたい。
暗い廊下やリビングを明るく。普段使われていない部屋をなくし、広々とした空間がほしい。または自分好みの快適な書斎や趣味室にしたいなどです。
最近空き家問題等が社会問題として取り上げられていますが、古いから、構造が心配だからと放置してしまうのではなく気に入って建てた家、もう一度自分達の手で輝かせてみませんか?
近年宅地建物取引業法の改正で2018年4月より
中古住宅に対するインスペクションが義務付けられました。
これは中古住宅を売買するときにこの家がどの程度の傷み具合や耐震強度を持っているかインスペクション資格(既存住宅状況調査技術者講習)を受けた建築士等に調査を依頼しますか?しませんか?という事を必ず問うというものです。
古い家=危ない・痛んでる・住めない・住みたくないではなく、正しい知識をもって、直す部分は直し、変えたい部分を変えてリフォームするという事は、環境面でも、コスト面でも、社会の治安といった面でもとてもメリットがある事なのです。
もちろん既存住宅であるが故に壊せない壁や、柱や梁等の構造材が残ります。逆に旧耐震基準(昭和58年より前の建物)では壁や柱を増やさなくてはいけない場合もあります。
ですが、それらを活かす形でデザインや間取りを組んでいく事は十分可能です。触れない構造をどう生かすか。それを考えるのが私たちの仕事です。
まずはお気軽にご相談ください。
では順を追って実際の事例をもとに考えてみましょう
上記のリフォームは既存の構造体をほぼ触ることなくリフォームを行った場合の事例です。
壁や柱を大きく触らずとも配管の位置や内装を触るだけでずいぶんと使い勝手が良くなりますね。
使われていなかった納屋を部屋に変える事だってできます。
このお家でよくなったのは、キッチンで食事を作る人、食べる人、くつろぐ人がバラバラになってしまっていたのが、1つになり、それぞれの作業を行う人がお互いにコミュニケーションをとれるようになった事。
動線的にも洗濯物を洗う→干す→しまう→着る。食事を作る→食べる→片づける等の動線がスムーズになった事が分かります。時代や家族の変化とともにその時々に必要なものや、価値観は変わっていきます。
大きな家が必要なくなったのであれば減築も視野に入れ、逆にスペースが必要なら、今無駄になっている空間がないか再確認していきましょう。
(実践1)まずは今住んでいるお家の間取りを用意しましょう
①間取りに〇をつけながら不便、不満に思っている事を書いてみましょう。
実際に書き出すことで、問題の可視化に繋がります。
②間取りの下にこんな事がしたい。こんな風な空間が欲しい等書いていきましょう。
例えば、家族で集まれる空間が欲しい。
キッチンから家族の様子や庭を眺められるようにしたい。
料理教室がしたい。
小さくてもいいから書斎がほしい。もしくはホームオフィス。
音を気にしないピアノルーム。プロジェクターを取り付けてホームシアター。
スムーズな家事動線。あったかい脱衣室。床暖房。
子供が安心して遊べる庭。秘密基地。リビング学習。
天井を外して小屋裏収納やロフトが欲しい。もしくは天井を高くして開放的にしたい。
巣立った後の子供部屋をどうするか。泊まりに来た時のベットルームや孫の遊び場。
古い和室をモダンな旅館のようにしたい。
古い梁が気に入ってるのでそれらをいかしたおしゃれな空間。
上げればきりがありませんが。
たくさん夢を書いて下さい。思っているだけでは現実になりません。
(実践2)実際に予定を建てていきましょう。
①いついつまでに欲しいのが、どのくらい必要なのか優先順位をつけていきましょう。
リフォームでは家の構造や大きさや、かけられる予算には限りがあります。
5W1H(だれがいつどこでなにをなぜどのように)という事をしっかりと決めていきましょう。
例えば、
■誰に頼むか。
例えば、デザインや構造が絡むのであれば建築士。手摺等簡易なものであれば工務店等。
■いつまでに欲しい。
年末までに終えて正月を。新学期が始まる前までに。娘の里帰りまでに。病院から退院するまでに。
補助金受けるのであれば期限までに。自宅開業予定に合わせて。なるべく早く等
■どこでなにを
耐震補強は一緒にするか、補助金を受けるか、融資を受けるか、事業を始めるか。
手続きは必要なのか。(防火準防火地域と10㎡を超える増築は建築確認が必要です。)
今の家の強度や劣化度、構造材を残して何ができるか、どのくらいの予算が必要か。
工事期間はどのくらいなのか。
まずは専門家に相談やしっかりと下調べを行っていきましょう。
もしくは078-946-8880へ
■なぜどのように
なぜ必要なのか。変わったらなにがしたい何ができる。
優先順位は?
寒い水回り>快適なLDK>余裕があれば書斎等。
空き家のまま改修。住みながら改修。等
しっかりと順序だてて考えていきましょう。
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